設計・製造ソリューション展
(於 名古屋 2017年4月12日〜14日)

設計・製造ソリューション展 in 名古屋(2017年4月12日〜14日)

来場者数約3万5000人、1020社が出展する
中部エリアを中心とする製造業向け大型イベントに参加

名古屋市・ポートメッセなごやで去る2017年4月12日(水)〜14日(金)の3日間、ものづくり専門展「名古屋ものづくりワールド2017」が催されました。

第2回 名古屋 設計・製造ソリューション展(DMS名古屋)をはじめとする4つの展示会が同時開催された、このイベント。
前年開催時よりも320社増の1020社が出展するという大規模なものとなり、3日間合計で3万4573人もの人々が来場されました。

リコーはDMS名古屋の3Dプリンター/RPゾーンに出展。
自動車や航空宇宙分野など中部エリアの製造業で活躍する方々から、数多くのご質問やご要望をいただきました。

自社ブランドのハイエンドモデルはもちろん
お客様のデータを出力する「サービス」を紹介するリコーブース

今回、リコーは「ものづくりを変える 3Dプリンターソリューション」というテーマをもって出展しました。
従来の試作品中心の造形から型や最終製品へと用途も拡がり、ものづくりを大きく変えようとしている3Dプリンター。
しかし、実際に導入するにあたって、自社でどのように使えるのか?、自社の業務にはどのような3Dプリンターが適しているのか?わからないことが多々あるものです。
そこでリコーは、お客様のご要望に応じたご提案を行うべく、自社ブランドの3Dプリンターをはじめ様々なメーカーのプリンターを取り揃えています。そして、プリンターをご購入されていないお客様や自社で保有していない材料の造形が必要なお客様へは、お客様からデータをお預かりして造形を行う「3Dプリンター出力サービス」も行っており、その一例を展示いたしました。

リコーブースでは、実機の展示はもとより、非常に多くの造形サンプルを様々な角度で展示し、多くのお客様に見て触っていただくことのできる場をご提供いたしました。

画像1:自社ブランドのハイエンドモデルはもちろんお客様のデータを出力する「サービス」を紹介するリコーブース
画像2:自社ブランドのハイエンドモデルはもちろんお客様のデータを出力する「サービス」を紹介するリコーブース
画像3:自社ブランドのハイエンドモデルはもちろんお客様のデータを出力する「サービス」を紹介するリコーブース
画像4:自社ブランドのハイエンドモデルはもちろんお客様のデータを出力する「サービス」を紹介するリコーブース
画像5:自社ブランドのハイエンドモデルはもちろんお客様のデータを出力する「サービス」を紹介するリコーブース
画像6:自社ブランドのハイエンドモデルはもちろんお客様のデータを出力する「サービス」を紹介するリコーブース

リコー自社ブランド「RICOH AM S5500P」における
「高機能」「高精細」の世界を!

「マニュファクチャリング」コーナーとして、リコーブランドの3Dプリンター「RICOH AM S5500P」と、その造形サンプルを主として展示。
あわせてD-MEC社による高精細光造形装置ACCULAS® シリーズの造形サンプルをご覧いただきました。

多様な材料を扱えるハイエンドモデル
「RICOH AM S5500P」

画像:多様な材料を扱えるハイエンドモデル「RICOH AM S5500P」

自動車をはじめ実際の製品によく使われているナイロンやポリプロプレンなど高機能材料で造形できるハイエンドモデル「RICOH AM S5500P」を展示。
熱に強いナイロン6のインテクマニホールドや靭性のあるポリプロピレンで造形し嵌合評価ができる内装パーツなど実際に機能試験や組み付け試験に使用できる試作品をご紹介しました。さらに、いま開発中の熱に強く、絶縁性も高い新材料「PBT」の造形サンプルも用意し注目を集めました。

本展示コーナーをご覧いただいた自動車関連メーカーをはじめ日本を代表するものづくり企業の方々に、実際に現場で利用した場合の効果を実感いただけたたようです。

また、小ロット製品やサービスパーツなどであれば試作だけでなく、最終品を直接造形してメリットが出せることを実感いただけたのではないでしょうか。

ご希望の方には実機の内部もご覧いただき、大型パーツの造形ができることや、小型パーツを一度に大量に造形できることをご説明しました。

> RICOH AM S5500P 商品詳細

画像3:リコー自社ブランド「RICOH AM S5500P」における「高機能」「高精細」の世界を!
画像4:リコー自社ブランド「RICOH AM S5500P」における「高機能」「高精細」の世界を!
画像5:リコー自社ブランド「RICOH AM S5500P」における「高機能」「高精細」の世界を!
画像6:リコー自社ブランド「RICOH AM S5500P」における「高機能」「高精細」の世界を!

幅広い材料で高精細な造形を実現する
ACCULAS® シリーズの表現力も注目を集める

マニュファクチャリングコーナーとしてもう1つご紹介したのが、D-MEC社製のACCULAS® シリーズ。
液体状の光硬化性樹脂を、紫外線レーザーで一層ずつ硬化させて積層していく光造形方式のプリンターです。 シャープなエッジを造形できる高精細性が特長となっており、その造形物の美しさは目を見張るものがあります。高靱性や透明など幅広い材料を扱えることも魅力で、展示コーナーではそれぞれの材料の造形サンプルもご覧いただきました。

また今回は、人気ドラマに登場したロケットのエンジンモデルをACCULAS® BA-85Sで作ったこともご紹介。精細な試作品の造形に適した3Dプリンターであることをご理解いただけました。

> ACCULASの商品詳細

画像1:幅広い材料で高精細な造形を実現するACCULAS® シリーズの表現力も注目を集める
画像2:幅広い材料で高精細な造形を実現するACCULAS® シリーズの表現力も注目を集める
画像3:幅広い材料で高精細な造形を実現するACCULAS® シリーズの表現力も注目を集める

複数メーカーから最適な3Dプリンターを提案
エンジニアリングソリューションコーナー

リコーは自社ブランドの3Dプリンターを抱えながら、数あるメーカーからお客様に最適な機種をお勧めできるマルチベンダーでもあります。
このコーナーでは、「エンジニアリングソリューション」として世界的な2大メーカーであるStratasysと3D Systemsの注目機種を展示しました。

強度に定評ある材料押出堆積法/FDM方式
Stratasys社製の最新モデルF370が堂々登場

画像1:強度に定評ある材料押出堆積法/FDM方式 Stratasys社製の最新モデルF370が堂々登場

熱で溶かした樹脂を押し出して積層する材料押出堆積法/FDM方式の3Dプリンター。
強度の高いものを作ることができるため、試作品や治具、簡易型など幅広い成形に用いられています。

リコーでは最大914×610×914mmサイズのモデルを造形できるハイエンドモデルから、デスクトップ型のエントリーモデルまで幅広く取り扱っていますが、今回展示した「F370」は中間層に位置するもの。
世界的にも高い人気を誇るStratasys製3Dプリンターの最新版として2017年2月にリリースされたばかりとあって、展示機には数多くの方々が足を止めていました。

> Stratasys F370 商品詳細

画像2:強度に定評ある材料押出堆積法/FDM方式 Stratasys社製の最新モデルF370が堂々登場

滑らかに仕上げるマルチジェッティング方式
3D Systems ProJet MJP2500Plusの表現力に注目集まる

噴射した樹脂を紫外線で固めて積層するマルチジェッティング方式は、高精細で滑らかな表面のモデルが造形できます。
リコーではこの方式の3Dプリンターについても、複合素材対応シリーズ、多種素材対応シリーズ、高精細シリーズ、エントリーシリーズと幅広く取り扱っています。

今回展示した3D Systems社製のProJet MJP2500Plusは、中堅にあたる高精細シリーズの1つで、手軽に使えるプロフェッショナル3Dプリンターとして支持されているものです。
その造形サンプルはやはり精巧で、複雑な形状のモデルを一体成型できる3Dプリンターの特長をよく示すものでした。特に、サポート材の残った造形直後のサンプルを手に取っていただくと、お客様から色々とご質問をいただきました。

> 3D Systems ProJet MJP2500の商品詳細

画像1:滑らかに仕上げるマルチジェッティング方式 3D Systems ProJet MJP2500Plusの表現力に注目集まる
画像2:滑らかに仕上げるマルチジェッティング方式 3D Systems ProJet MJP2500Plusの表現力に注目集まる
画像3:滑らかに仕上げるマルチジェッティング方式 3D Systems ProJet MJP2500Plusの表現力に注目集まる
画像4:滑らかに仕上げるマルチジェッティング方式 3D Systems ProJet MJP2500Plusの表現力に注目集まる

リコーの技術者が造形したサンプルを
多数展示した出力サービスコーナー

リコーでは、お客様からお預かりしたデータを形にする「3Dプリンター出力サービス」をご提供しています。
このコーナーでは多様なニーズに合わせて造形するノウハウの一端を、実際のサンプルを手に取ってご説明しました。

ものづくりのリコーならではの柔軟な対応、精巧な造形

リコーの「3Dプリンター出力サービス」は、単にお預かりしたデータを出力するだけではありません。
お客様との対話の中から、利用用途、目的や予算に合わせて最適な造形方式、材料を選択し、お客様と共に進めて行きます。

今回の出展では、お客様からご依頼いただきましたサンプルやリコーグループの社内実践事例を数多く展示。「後加工」のサンプルなども展示し、お客様の用途にあったサンプルを手にとっていただき、体感いただきました。

そして、もう1つ。3Dプリンターがオンデマンド生産にも適する好例として、リコー製デジタルカメラのアフターサービス(交換)パーツを展示しました。
金型も残っていない古いパーツでも、交換用として一定のニーズはあるもの。
パーツの在庫を持たずに必要な時にオンデマンド生産することが可能となり、大きなコスト削減を可能とする事例のひとつとして展示し、多くのお客様に共感いただきました。

> 3Dプリンター出力サービスの詳細

画像:リコーの技術者が造形したサンプルを多数展示した出力サービスコーナー

「メーカーや造形方式による特徴など、ノウハウを聞くことができました。
 ぜひ具体的な相談を進めたい」

画像:「メーカーや造形方式による特徴など、ノウハウを聞くことができました。ぜひ具体的な相談を進めたい」

今回、リコーの出展ブースには6000名以上の方々にお越しいただきました。
高嶺の花と思っていた3Dプリンターが身近に感じられたという方から、まだ時期尚早と判断され、購入前に知ることができてよかったという方まで幅広いご感想を頂戴しましたので、最後に一部ご紹介しましょう。

電気機械器具製造業 ご担当者様(大阪府)

「マルチベンダーとして客観的に各メーカーの3Dプリンターを紹介してもらえると聞いて来ました。実際にそれぞれの得意・不得意を説明していただき、またサンプルを用いて造形方式による特徴も説明していただいたので、非常によく理解できました。リコーグループ内で色々と使用されていることもあって信頼性も高い。今後、自社の機器更新を考えているので、サポート除去や工数などの諸問題解決に向け相談に乗ってほしいです」

部品製造業 ご担当者様(愛知県)

「自社ブランドの製品から、エンジニアリング向けの製品、そして出力サービスまでを全てご説明いただくことができ、3Dプリンターが自社にどう活かせるか理解しやすかった」

機械製造業 ご担当者様(愛知県)

「社内事例や造形サンプルが数多く展示されており、自分たちが使用するイメージに合うものに出会うことができてよかった。数値的な効果も教えていただけたので、社内での検討が進めやすいです」

RICOH Rapid Fabのご案内

展示会で出展した機器、造形物は
新横浜、名古屋、大阪でもご覧いただけます

今回の展示会で展示した機器、造形物は弊社の『RICOH RapidFab』でもその一部がご覧いただけます。
業務のなかで長年3Dプリンターを活用してきたリコーの技術者が、3Dプリンターの導入から運用までお客様のあらゆるご相談を承ります。
是非、ご来場ください。

詳細はこちら

画像:展示会で出展した機器、造形物は新横浜、名古屋、大阪でもご覧いただけます
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