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![第48回 BOPプロジェクト [現地展開編] インド滞在でどのようなプロジェクトが生まれたのか?](/koko/img/bop/cts_top_48_03.jpg)
※2011年8月10日に掲載された内容です。
各部署から選ばれた滞在メンバー

「現地の女性がもっと快適に暮らす手助けが
できたらと思いました」(江副亮子)
現地に滞在するメンバーは、主に自ら滞在を希望した人の中から選ばれた。「英語ができる、若い、さまざまな部署から」などを考慮し白羽の矢を立てて行った。2010年10月のファーストステイで滞在したのは、リコーの長期経営戦略を練るメンバーの1人である原田知広、グローバルマーケティング本部 サービス&サポート統括センターでプリンターや複合機のサービスを担当する江副亮子、GJ開発本部 GC開発センターでジェルジェットプリンターの画像処理開発を担当する榊原茂高の3名だった。
江副は学生時代から社会問題に関心を持ち、国内はもちろんフィリピンや東欧などにボランティアに行くほどの行動派。「ビジネスが変わらないと社会は変わらない」と思い入社して6年目だった。「社内電子掲示板で滞在スタッフの募集を見て、迷わず応募しました」と言う。

「村の人たちには『シゴー』と呼ばれました。
帰国して日本でインドカレーを食べるとき、
思わず手で食べようして、そこまで村の
生活になじんだのか、と笑ったことも
ありました」(榊原茂高)
一方、榊原と原田は「これから企業が変化していくためには、視点を変えていくことが必要」という考えから参加。「『ボランティア』ではなく『ビジネス』という視点に惹かれました。そこには、新しいマーケティング手法とイノベーションが存在していると思ったのです」と原田は言う。榊原もまた「今持っているマーケットではないところでやるということと、都市ではなく農村でやることを聞いて『何かできる!』と思ったのです」と続ける。
まず村に溶け込むことから

「決して豊かとは言えない環境なのに、
皆の表情が明るいことに驚きました」
(原田知広)
ファーストステイの目的は、(1)村の人たちとの信頼関係の構築、(2)村の現状や問題点の聞き取り調査、(3)村の人たちの中からアントレプレナー(起業家)候補を募る、(4)ターゲット分野を絞り込みセカンドステイにつなげる、の4点。勇んで訪ねた3人は、まず「先入観の払拭」という洗礼を受ける。原田は「『貧しい=暗い』と思っていた自分の考えを打ち砕かれました」と言う。「電気はしょっちゅう止まり町は埃だらけなのに、人々は明るくて未来への希望にあふれていたんです」。3人は、村の人たちと農作業を行ったり、日本の文化を村の人に紹介したり、クリケット大会やシンギング大会などを開き、信頼関係を築いていった。
「メンバーの中に女性がいたことも、村の人たちが警戒心を解いてくれたように思います」と榊原。江副も「1度めの会話では遠慮がちだった人も、2度目、3度目の会話になると、『実はね』と心を開いてくれるようになりました」と言う。次第に江副は「エジョー」、原田は「トモ」などと愛称で呼ばれるようになるほど、溶け込んでいった。シンギング大会も積極的に参加してくれ「人前で歌うって初めて!とても楽しかった!」という声が聞かれたという。
